腎ガン



2013年02月13日

インライタの効果

2012年10月23日より、インライタ(5mg錠×2錠)服薬を始めた。インライタは、効果があった。

1)血液検査の数値(血色素量、アルブミン、C−反応性蛋白量定量)は、改善の傾向を示した。特に、C−反応性蛋白量定量は、1以下になった。
2)CT画像結果は、ガンの活動が押さえられていることを示した。
 ・1ヶ月目のCT画像は、肝臓内部の血流が顕著に少なくなったことを示した。
 ・1ヶ月目、3ヶ月目のCT画像は、いずれもガンが同じか、縮小傾向にあることを示した。

インライタ服用1ヶ月目CT画像結果
インライタ服用3ヶ月目CT画像結果

(検査記録)
期日    血色素量 γーGT アルブミン グロブリン C−反応性蛋白量定量
        (g/dL) (U/L) (g/dL) (g/dL) (mg/dL)
(ネクサバール 2010/3/27開始)
(スーテント  2010/12/3開始)
・・・
2011/9/21    12.1   31   4    3.5   0.25
2011/10/14   11.2    40   4.1   3.3   0.75
2011/11/21   12.1    37   4.4   3.3   0.43
2011/12/12   10.9    39   4     4.4   2.09
2011/12/26   12.7    35   4.6   3.5   0.41
2012/1/23    11.4   40   4.2   3.4   0.8
2012/2/13    10    45   3.8   3.4   2.29
(アフィニトール 2012/2/21開始)
2012/3/5    10     59   3.8   3.5   2.67
2012/3/19   9.2     91   3.4   3.7   3.73
2012/4/2    10.4   128   3.6   4.2   3.46
2012/4/16   10    143    3.7   3.8   4.34
2012/5/7    9.4   190    3.4   4.2   4.76
2012/5/21   8.9    200   3.2   3.9   5.09
(ネクサバール 2回目 2012/5/22開始)
2012/6/4    9.5   150    3.3   4    6.89
2012/6/13    9.5   159    3.1   4.2   5.67
2012/6/27    9.9   138    3.1   4.2   4.99
2012/7/11    9.8   170    3    4.3   5.83
2012/7/25    9.6   152    2.8   4.1   5.65
2012/8/8    9.7   190    2.7   4    6.62
2012/8/22    9.3   230    2.5   4.1   8.07
2012/9/10    8.8   319    2.4   3.9   8.20
2012/9/19    8.7   278    2.5   4.3   8.22
2012/10/3    8.1   258    2.3   3.9   9.35
2012/10/17   7.9   215    2.3   4.0   7.74
(インライタ 2012/10/23 開始)
2012/11/5    8.3   141    2.5   4.3   5.39
2012/11/19   9.0    56    2.6   4.0   1.37
2012/12/5     9.2    29    2.9   3.7   3.59
2012/12/17   9.2    26    3.1   3.5   0.55
2013/1/7     9.0    21    3.0   3.3   0.48
2013/1/21    9.3    21    3.1   3.4   0.57
2013/2/4      8.9    19    2.9   3.4   0.56



検査記録推移

to top
posted by tamatama at 00:00| 腎ガン 2012年10月17日

インライタ服用の決定

(検査記録)
期日    血色素量 γーGT アルブミン グロブリン C−反応性蛋白量定量
        (g/dL) (U/L) (g/dL) (g/dL) (mg/dL)

(ネクサバール 2010/3/27開始)
(スーテント  2010/12/3開始)
・・・
2011/9/21    12.1   31   4    3.5   0.25
2011/10/14   11.2    40   4.1   3.3   0.75
2011/11/21   12.1    37   4.4   3.3   0.43
2011/12/12   10.9    39   4     4.4   2.09
2011/12/26   12.7    35   4.6   3.5   0.41
2012/1/23    11.4   40   4.2   3.4   0.8
2012/2/13    10    45   3.8   3.4   2.29
(アフィニトール 2012/2/21開始)
2012/3/5    10     59   3.8   3.5   2.67
2012/3/19   9.2     91   3.4   3.7   3.73
2012/4/2    10.4   128   3.6   4.2   3.46
2012/4/16   10    143    3.7   3.8   4.34
2012/5/7    9.4   190    3.4   4.2   4.76
2012/5/21   8.9    200   3.2   3.9   5.09
(ネクサバール 2回目 2012/5/22開始)
2012/6/4    9.5   150    3.3   4    6.89
2012/6/13    9.5   159    3.1   4.2   5.67
2012/6/27    9.9   138    3.1   4.2   4.99
2012/7/11    9.8   170    3    4.3   5.83
2012/7/25    9.6   152    2.8   4.1   5.65
2012/8/8    9.7   190    2.7   4    6.62
2012/8/22    9.3   230    2.5   4.1   8.07
2012/9/10    8.8   319    2.4   3.9   8.20
2012/9/19    8.7   278    2.5   4.3   8.22
2012/10/3    8.1   258    2.3   3.9   9.35
2012/10/17   7.9   215    2.3   4.0   7.74


検査記録推移

(インライタ《アキシチニブ》服用の決定)

選択は、3つあった。
1)ネクサバール継続 → 8、9月の数値悪化傾向が継続している。希望がない。
2)スーテントへの変更 → 変更後、数ヶ月は、現状維持ができそうだが、ネクサバールと同様その後は悪化が考えられる。休薬期間があるのも気になる。
3)インライタへの変更 → 実績が少ない。私に効くかどうかわからない。効かなかった場合、がんの急激な憎悪が恐ろしい。しかし、効いた場合、半年以上の無憎悪期間が確保できるかもしれない。

CT回数を増やすことで急激な憎悪の発見に努めることとし、インライタを服用することにした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

腎細胞がん治療薬「インライタR錠1mg/5mg」新発売
〜分子標的薬を対照とした第3相試験で優れたベネフィットを示した初の腎細胞がん治療薬〜

(インライタの臨床データについて)<下線は追加>

一次治療(全身療法)に治療抵抗性を示した転移性腎細胞がん患者715例を対象として、インライタ群(開始用量として1回5mgを1日2回連日投与)またはソラフェニブ群(400mgを1日2回連日投与)に無作為割り付けして実施した本試験において、無増悪生存期間(PFS)中央値はインライタ群で6.8ヵ月、ソラフェニブ群で4.7ヵ月であり、インライタ群はソラフェニブ群に比べてPFSを有意に延長させました(ハザード比:0.664、p<0.0001)。
また、奏効率はインライタ群で19.6%(70/358例)、ソラフェニブ群で9.2%(33/357例)であり、インライタ群はソラフェニブ群に比べて有意に高い奏効率を示しました(p<0.0001)。

本試験において、インライタ群356例中322例(90.4%)に副作用が認められました。主な副作用は次のとおりです。
下痢181例(50.8%)、高血圧140例(39.3%)、疲労124例(34.8%)等

なお、インライタ群における副作用による投与中止率は3.9%でした。これは、ソラフェニブ群の8.0%に対し約半分であり、インライタの低い投与中止率が示されています。
to top

posted by tamatama at 00:00| 腎ガン 2012年05月21日

アフィニトールが効かなかった

今日(2012.5.21)、アフィニトールを飲み始めて3ヶ月経つので、CTを撮った。

1)肝臓は、一部が真っ白になっていた。(ガン細胞まわりの血流が多いことを示しているとのことだった。)全体に白っぽい部分が広がっており、ガンが進行していた。(PD)
2)腎臓、肺のガンは大きさに変化はなかった。肺に、水はない。膵臓に、新たな病変なし。
3)背骨に、転移が見つかった。かなり大きく、先生に痛みはないかと聞かれたが、痛みはない。(PD)
4)縦隔リンパ節に転移あり。大きい。(PD)
(PD (Progressive Disease) 20%以上の増大、新たな病変)

アフィニトールは効かなかった。(肝臓のガン進行を止められなかった。)スーテント中止のリバウンドのような肝臓での進行の早さと、骨への転移が見つかったことで、今は呆然としている。ネクサバール2錠に薬を変更することになった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(2012.5.25追記)
(アフィニトールの薬効について)(2012年02月20日ブログ記事より転載)

アフィニトール5mgのノバルティス社添付文書より引用
(下線は、引用の際追加)
http://product.novartis.co.jp/afi/pi/pi_afi_201112.pdf

【臨床成績】
1. 転移性腎細胞癌患者を対象とした第V相国際共同臨床
試験(日本を含めた世界10ヵ国で実施された二重盲検比
較試験)9,10)
スニチニブ又はソラフェニブによる前治療で進行した
転移性の腎細胞癌患者を対象に至適支持療法の併用下
でプラセボを対照群として本剤10mgを空腹時に連日経
口投与を行った。
合計410例(日本人患者24例を含む。組織分類は淡明
細胞癌が95.9%)がエベロリムス群(272例)又はプ
ラセボ群(138例)に無作為割付けされた。主要評価
項目である無増悪生存期間(PFS;中央値)は、エベ
ロリムス群4.01ヵ月、プラセボ群1.87ヵ月であり、プ
ラセボ群と比較しエベロリムス群で有意なPFSの延長
が認められた(ハザード比 0.30、95%信頼区間 0.22
〜0.40;MSKCCリスク分類を層とした層別ログラン
ク検定 p<0.001)。
(第2 回中間解析時のデータ:2007年10月カットオフ)
to top

posted by tamatama at 21:08| 腎ガン 2012年02月13日

スーテントが効かなくなった

2012年2月13日、診察。
CTで肝臓のガンが大きくなっていた。さらに。腰の骨のところに、白い影があった。
スーテント今週1週間服薬し、来週よりアフィニトールに変更することになった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2011年5月12日の記事、「スーテント効果とHFS」より

 6週目でHFSを発症していた患者のPFS中央値は12.3カ月、発症しなかった患者で9.4カ月(p=0.251)、12週目でHFSを発症していた患者のPFS中央値は10.6カ月、発症しなかった患者で9.0カ月(p=0.535)とPFSにおいては早期では効果予測因子とならなかった。一方、OS中央値は6週目でHFSを発症していた患者で43.8カ月、発症しなかった患者で21.6カ月(p=0.007)、12週目でHFSを発症していた患者で37.4カ月、発症しなかった患者で20.3カ月(p<0.001)とOSにおいては早期の効果予測因子だった。

今回、14ヶ月と10日あまりで憎悪となった。前回のCTが9月なので、10ヶ月と、14ヶ月の間でガンが増え始めたと思われる。上の記事のPFS中央値12.3ヶ月に近い月数であった。私の服薬パターンは、3錠×3週服薬+2週休薬だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

今は、残念としか言いようがない。
to top

posted by tamatama at 22:12| 腎ガン 2011年10月05日

スーテントによる甲状腺機能低下

(甲状腺機能低下、私の場合)
12月3日にスーテント服用開始し、9月22日 チラージンS錠服用開始した。この間9.5カ月。

下は、服用、診察記録。ネクサバール開始からも記載。

(2010年)  
3/26 入院
3/27 ネクサバール 2錠服用開始
4/1  退院               (限度値6.0以下/2.5以上/0.8以上)
3/30 診察    (TSH/FT3/FT4=) 6.00/3.12/0.90
5/14 診察+CT 肺の陰が小さくなった。他変化なし
8/11 診察+CT 変化なし           2.58/2.93/1.00
11/12診察+CT 肝臓内部に増えている→スーテントに薬をかえることにした。
     ネクサバールは服薬中止。           

12/2 入院    
12/3 スーテント服薬開始
            1C 50mg×3W+2W
(2011年)
12/25頃 退院  2C 50mg×3W+2W
2/7  診察+CT 3C 50mg×3W+2W   
        腎臓の中が薄くなっている。他変化なし
2/25 診察                    42.64/2.59/0.7 寒気
3/5  診察                     5.24/3.34/1.11
3/14 診察  4C 37.5mg×3W+2W 
3/28 診察                    19.52/2.53/0.82
4/18 診察  5C 37.5mg×3W+2W   3.87/3.26/1.03寒気なし
5/2  診察                    26.46/2.54/0.75
5/23 診察+CT 6C 37.5mg×3W+2W
        肝臓少し大きくなっている。他変化なし。
6/6  診察                    40.55/2.3/0.64
6/27 診察  7C 37.5mg×3W+2W  10.09/2.96/0.75
7/11 診察                    48.58/2.34/0.63
8/1  診察  8C 37.5mg×3W+2W  17.93/3.02/0.69
8/15 診察                    39.36/2.31/0.61
9/5  診察+CT 変化なし          24.48/2.69/0.64寒気あり
9/21 診察  9C 37.5mg×2W+2W  82.1 /2.00/0.52
9/22 チラージンS 50μg開始
10/3 診察 10C 37.5mg
10/4 チラージンS 100μg開始
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(これまでの例と、ガイダンス)

1)ファイザー製薬 市販直後調査結果資料(→副作用症例)
http://www.sutent.jp/anzen/pdf/shihancyokugo.pdf


2)ファイザー製薬 適正使用ガイド
https://pfizerpro.jp/documents/info/sut01info.pdf
---------------------
主な副作用とその対策
27
甲状腺機能障害
●甲状腺機能は承認申請に用いられた臨床試験では必須検査として計測されていなかったため、頻度が低く見積もられている可能性があります。甲状腺機能異常の頻度は15〜84%と報告されています。(1-9)
●スーテント投与前、及び、最初の4サイクルは各サイクルの投与開始前に甲状腺機能を検査することが推奨されています。(10)
●甲状腺機能低下症の症状として、疲労、食欲低下、浮腫、寒がり等が現れることがあります。(10)
●甲状腺機能低下症の診断には、遊離T4およびTSH値が有用です。日本甲状腺学会のガイドラインもご参照ください。(11)
●甲状腺機能低下を認めた場合は、甲状腺ホルモン補充療法をご考慮ください。レボチロキシンによってTSHが正常化し、症状も軽快する症例が40-50%と報告されています。(5,10)
●甲状腺機能異常による、減量、休薬または投与中止は、通常は必要ないという報告もあります。(10) 投薬継続の可否については、リスクとベネフィットを勘案しての判断をお願いします。
●前向きな探索的な研究によると、甲状腺機能低下が有効性の目印になる可能性があると報告されています。(12)
●稀な例として破壊性甲状腺炎が報告されています。この場合、甲状腺機能亢進に続いて低下が生じることがあります。(1,8,13-16)
●必要に応じて、専門医に相談してください。
●厚生労働省のホームページに重篤副作用疾患別対応マニュアル「甲状腺機能低下症」が掲載されていますのでご参照ください。(http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1.html
2011年7月5日アクセス)(←リンク先なし)
1. Desai, J. et al.: Ann Intern Med 145: 660, 2006[L20061121026]
2. Hershman J. et al.: Thyroid 20: 243, 2010[L20100309160]
3. Kollmannsberger, C. et al.: Can Urol Assoc J 1(2 Suppl): S41, 2007[L20071119019]
4. Mannavola, D. et al.: J Clin Endocrinol Metab 92: 3531, 2007[L20070918004]
5. Rini, B. et al.: J Natl Cancer Inst 99: 81, 2007[L20070112001]
6. Shaheen, P. et al.: J Clin Oncol 24(18S): 4605, 2006[L20110727064]
7. Schoffski, P. et al.: J Clin Oncol 24(18S): 3092, 2006[L20110727063]
8. Wolter, P. et al.: Br J Cancer 99: 448, 2008[L20080819055]
9. Wong, E. et al.: Thyroid 17: 351, 2007[L20070604006]
10. Kollmannsberger, C. et al.: Oncologist 16(5): 543, 2011[L20110520001]
11. 甲状腺機能低下症の診断ガイドラインhttp://www.japanthyroid.jp/doctor/guideline/japanese.html#teika 2011年7月1日確認
12. Heng, D. et al.: Cancer 115: 776, 2009[L20090218084]
13. Grossmann, M. et al.: Clin Endocrinol (Oxf) 69: 669, 2008[L20081007146]
14. Faris, J. et al.: Thyroid 17: 1147, 2007[L20081007146]
15. Pinar, D. et al.: J Endocrinol Invest 32: 941, 2009[L20100218304]
16. Sato, S. et al.: Endocr J 57(10): 873, 2010[L20101112151]
---------------------------------
to top

posted by tamatama at 10:53| 腎ガン 2011年09月24日

うつと甲状腺機能低下

10年前、妻死亡のあと2年間、軽いうつ状態になって、下のような症状で苦しんだ。
1)無気力(会社へ勤めていたが、しなければいけない仕事をやろうという気にならなかった。)
2)集中力減退(考え事がまとまらない。)
3)この症状を何とかしなければいけないと思う気持ちが、さらに気分を落ち込ませ、苦しかった。

今回の、スーテントを飲み続けてなる甲状腺機能低下による症状は、下の通り。
1)無気力(何もしたくなくなる。食事の準備、風呂の準備も億劫になる。)
2)倦怠感(体がとにかくだるい。軽い頭痛がする。2、3時間横になると良くなる。)
3)この症状を何とかしなければ、というあせる気持ちにはならない。まあいいかという気分。

10年前のうつ症状の時、心療内科を受診して、薬を飲んだ。(「ドグマチール」と「リーゼ」)強い薬ではなかったようだが、飲むと気分が高揚した。(車を勢いで買ってしまったのは、薬を飲んでいたときだった。)一週間に一回か、二回、本当に気分が滅入る時だけ飲んだ。がんの転移、再発で、うつ状態はなくなった。会社を休職して仕事から解放されたことと、うつどころではなく、病気に意識が集中したからだと思う。病気への不安は、休職中に始めた山登りでずいぶん軽くなった。山に救われた。

今回の、甲状腺機能低下による、気力減退は「生きる力」そのものの減退のように思える。横になっていると、このまま眠ってしまって、そのままでもいいかなあと思ってしまう。今日で、「チラージンS錠50μg」服用3日目。ついさっきまで、横になっていた。その時考えたことを今、書いている。うつのときは、落ち込んでいる状態を何とかしなければと思う気持ちがあって、苦しかったが、今回は、それがない。

今の私にとって必要なことは、「生きる力」、「生きようとする力」を奮い立たせることだ。ちょっとした旅行の計画や、考え事の目標を持つことでいい。それが、明日も頑張らなくてはという気持ちにさせてくれる。そうだ、今度は壱岐へ行こう、倭寇の本拠地、五島列島もいいかもしれない。中国と韓国の歴史を、もう少し調べてみよう。
to top

posted by tamatama at 15:22| 腎ガン 2011年06月11日

手足症候群対策/鎮痛剤

鎮痛剤「セレコックス(100mg)」の効果

スーテント服用中 (2010年12月3日より)
1クール 37.5mg×3週間 + 休薬2週間

服薬3週目は、足裏が痛くなり歩けなくなることもあった。今回、病院より鎮痛剤「セレコックス 100mg)」を、処方された。セレコックスは、足裏痛み軽減に効果があった。

服用記録(服薬3週目より)

6月6日 夕食後 1錠            :数時間後痛み軽減
6月7日 朝食後 1錠  夕食後 1錠  :痛みなくなった。頭がハッカを飲んだときのような感じになることがある。
6月8日 朝食後 半錠  夕食後 半錠 :痛みなし。
6月9日 朝食後 半錠  夕食後 半錠 :痛みなし。
6月10日朝食後 半錠  夕食後 なし  :夕方少し痛い。
6月11日朝食後 半錠  夕食後 なし  :少し痛い。
6月12日 同上                :同上
6月13日 同上                :同上

6月14日 休薬 セレコックス服用中止  :同上
6月15日 同上                :痛み少し和らぐ
6月16日 同上                :徐々に和らぐ 
6月17日 同上                :同上
8月18日 同上                :痛みなし           

この後、朝食後 半錠で 続ける予定。休薬したら中止予定。
痛みが全くないのは、体の異常を察知できないため不安。さらに、頭が、ハッカを飲んだようになるのは、脳に何か影響があるようで不安・鎮痛剤への耐性ができて効かなくなるのを防ぐため。
(6月18日経過追記)

関連記事
手足症候群対策/靴・手袋

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
参考

(手足症候群対策 と 痛み経過)
      外出   アウトドアー      鎮痛剤飲まない場合
服薬1週 OK(半日) OK(山 5時間):足裏痛みなし
服薬2週 OK(半日 )No        :痛くなり、週後半歩行困難も。
服薬3週 No(1時間以内OK) No  :痛くて、日常生活困難なときも。
休薬1週 OK(1日) No         :週後半には、痛みなくなる
休薬2週 OK(1日) Ok(旅行も、山も):痛みなし。
to top

posted by tamatama at 14:54| 腎ガン 2011年05月12日

スーテント効果とHFS

がんナビhttp://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/asco_gu2011/201102/518592.html&cnavi=1

学会スペシャル:ASCO-GU(2011 Genitourinary Cancers Symposium)
2011年2月17日〜19日 Orland U.S.A.
2011. 2. 21

腎細胞癌へのスニチニブ投与でHFS発現する患者は高い効果が得られる【ASCO GU 2011】横山勇生

 手足症候群(HFS)の発現の有無が、転移を有する腎細胞癌のスニチニブの効果の予測因子である可能性が明らかとなった。レトロスペクティブな解析の結果、HFSが発現した患者の方が発現しなかった患者に比べ、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)が有意に延長していた。2月17日から19日にオーランドで開催されたGenitourinary Cancers Symposium(ASCO GU)で米Massachusetts General HospitalのM.D. Michaelson氏によって発表された。

 研究グループは転移を有する腎細胞癌を対象に、ファーストライン、セカンドラインとしてスニチニブを投与した5件の臨床試験のデータについて、効果とHFSの関係をレトロスペクティブに調べた。

 解析されたのは770人の患者データで、スニチニブ単剤を1日50mgで4週間投与し、2週間休薬する方法を受けたのが544人(71%)、37.5mgを連日投与する方法を受けたのが226人(29%)だった。

 770人のうち23%にあたる179人がいずれかのグレードのHFSを発症していた。591人(77%)は発症しなかった。HFSを発症した患者の63%が最初の3サイクルの間に発症していた。奏効率はHFSを発症した患者で66.5%、発症しなかった患者で31.8%(p<0.0001)、PFS中央値は発症した患者で14.3カ月、発症しなかった患者で8.3カ月(p<0.0001)、OS中央値が発症した患者で38.2カ月、発症しなかった患者で18.9カ月と、統計学的に有意にHFS発症群で良好な結果が得られた(p<0.0001)。

 6週目でHFSを発症していた患者のPFS中央値は12.3カ月、発症しなかった患者で9.4カ月(p=0.251)、12週目でHFSを発症していた患者のPFS中央値は10.6カ月、発症しなかった患者で9.0カ月(p=0.535)とPFSにおいては早期では効果予測因子とならなかった。一方、OS中央値は6週目でHFSを発症していた患者で43.8カ月、発症しなかった患者で21.6カ月(p=0.007)、12週目でHFSを発症していた患者で37.4カ月、発症しなかった患者で20.3カ月(p<0.001)とOSにおいては早期の効果予測因子だった。

 また、多変量解析でも、スニチニブ関連HFSがPFS(ハザード比0.707)とOS(ハザード比0.519)の有意な独立した効果予測因子だった。
(下線部は私)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
私の場合(転移が両肺、肝臓、残った左腎臓にある)は手足症候群が3週目に出たので、下の下線部にあたり OS中央値は、43.8ヶ月。ただし、投薬量は、67%(37.5mg×3週服薬+2週休薬)なので、薬の効果は投薬量に比例とすると、43.8×0.67=29.3ヶ月、2年と5ヶ月となる。スーテント服薬して5ヶ月が経っているので、私の余命の中央値は2年となる。データは、日本人と外国人(主にアメリカ人だろう)の違いはどうか、私のように多臓器に転移している場合はどうか、インターフェロンα5年、ネクサバール(ソラフェニブ)1年を使ってきた場合はどうか、など考慮すべき点はあるが、概ね、こんなものか。もし、次の薬(アフィニトール、トーリセル)を使わなかったら、あと、2年!。考えないようにしよう。今日、1日元気でいられることの幸せ。
(以前のデータでは、OS 32.5ヶ月だった。これに67%をかけると、22ヶ月となって、5ヶ月を減ずると17ヶ月。あと1年と、5ヶ月。・・・・おお、こわっ!スーテントの副作用は、我慢が出来る。次の薬の副作用はどうだろうか。
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2010/2010_03_18.html )

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
PFS中央値は発症した患者で14.3カ月、発症しなかった患者で8.3カ月
OS中央値が発症した患者で38.2カ月、発症しなかった患者で18.9カ月

OS中央値は6週目でHFSを発症していた患者で43.8カ月発症しなかった患者で21.6カ月
     12週目でHFSを発症していた患者で37.4カ月、発症しなかった患者で20.3カ月
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
to top

posted by tamatama at 12:30| 腎ガン 2011年01月31日

スーテントによる延命

(スーテントによる延命期間)
以下は、製薬会社ファイザーのプレス。
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2010/2010_03_18.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
報道関係者各位

2010年3月18日
ファイザー株式会社

チロシンキナーゼ阻害薬「スーテント」のOS(全生存期間)データがASCO GUで発表
−日本人の転移性腎細胞がん患者における長期生存を確認−

2010年3月6日 米国 / サンフランシスコ

(前段略)
登録患者は未治療群25例(ファーストライン治療)、既治療群26例の計51例。有効性の評価(主治医判定)では、奏効率は52.9%(未治療群:52%、既治療群:53.8%)、PFSの中央値は未治療群が12.2ヵ月、既治療群が10.6ヵ月、OSの中央値は未治療群が33.1ヵ月、既治療群が32.5ヵ月と、海外の第相試験結果(奏効率:47%、PFS中央値:11ヵ月、OS中央値:26.4ヵ月)2と比べ同等以上の結果であり、特にOSに関しては海外第相試験の成績を約半年間上回る結果でした。
(以下略 下線は私)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

私の場合、服用を始めてからガンの進行を抑えている期間は約10カ月、死亡に至る期間は2年半〜3年ということになる。個人差があるので、この数字の通りというわけではないだろうが、まあこんなものかなと思う。今の生活が続けられるのが約2年、末期で日常生活がままならなくなって半年というところか。昨年の手術のあと、あと5年生きていたいと思ってちょうど1年たった。あと、4年が目標だ。スーテントでは、ちょっと短い。新らしい分子標的薬アフィニトール、トーりセルという薬が認可されている。この薬に期待しよう。(両新薬は、それぞれ 2010年1月、7月に認可済み。間違った情報の記載をお詫びして訂正します。)

アフィニトール http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100120_02.html
トーリセル http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2010/2010_07_23_02.html

「目標あと4年」は変えずに頑張ろう。

(何もしないという選択もあった)
昨年の大手術のあと、これからの治療について、何も治療しない、という選択もあった。私は、5年前の肺転移の後、インターフェロンαが延命治療であっても続けていれば今にいい薬が開発されるだろうと思って続けてきた。インターフェロンは1年後には、進行が抑えられなくなり膵臓に転移したガンが十二指腸出血を引き起こし手術することになった。しかし約4年、山に行き海に行き普通の人以上にアウトドアーを楽しんだ。

昨年の手術後、新しい分子標的薬「ネクサバール」を始めるか、それとも何もしないでおくか、考えた。新薬はやめると急に進行が進むリバウンド、フラッシュバックがあるかも知れないということも聞いた。私の腎ガンは、比較的ゆっくり進む性質のものだ。何もしないで少し早く死ぬか、副作用に耐えながら少し長生きするかという選択だったが、私は少しでも長生きできるのだったらと思い薬を続けることにした。何もしないというのはそのこと自体が消極的で残された時間を過ごす生き方として受け入れられなかった。

今健在である両親よりは長生きしたい。両親は、94歳と87歳。私の遺伝子は長生き遺伝子を受け継いだはずなのだが、ストレスにやられたのか!
to top

posted by tamatama at 11:59| 腎ガン 2011年01月08日

手足症候群対策/靴・手袋

街中では、
ホーキンス タウンシューズ   HL20120


ソルボ ウォーキングインソール
靴下は、木綿と登山用靴下(厚い靴下、千円くらい)の2枚履き。したがって、靴は少し大きめのもの買った。私は、ふつうは26.5cmだが、靴下を履いて27〜27.5cmのものを店で試し履きをし、特に足先がゆったりしたものを買った。

街中、山登り兼用として、
メレル カメレオン3 ベンチレータ ミッド ゴアテックス

山登りには、従来から使っている、
キャラバン GK−50
シリオ 662−GTX

ソルボ パワーライト

靴は、登山靴が靴底固く足裏に局部的に力がかからず、更にクッションも良いため、足裏の痛みには優しい。しかし、登山靴は街中平坦路を歩くには適していないため、トレッキングシューズ、ウォーキングシューズの中から探した。インソール(中敷き)の交換は、効果があった。

登山用靴下(右2つが千円、左2つは二千円、右2つを日常的に使用)


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
車運転時の手の痛み軽減のために、1)目立たない黒のハンドルカバーを付けた、2)オートバイ用品店で、皮手袋の厚めのものを買って使用した。車用は薄いものが多く使えなかった。





関連記事
手足症候群対策/鎮痛剤
to top



posted by tamatama at 11:29| 腎ガン 2010年11月15日

腎ガン病歴

2002年5月 血尿で腎ガン発見 右腎全摘 10日間入院 その後職場復帰
        (2003年4月 妻死亡 この後、うつ病で悩まされる)
2005年5月 肺転移 10日間入院 会社休職(2年後、休職期間切れて退職した)
        インターフェロンα 肺転移22mmが一時ほとんど消えたが
        1年たっても 両肺に星状に残ってしまった。
        この後 ほぼ5年 インターフェロンαを 毎週3回300mg自己注射
        副作用 1年間は寒気あったが、その後は普段通り 山登り始めた
        −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      インターフェロンα自己注射時(スミフェロン300mg×3回/週)
      に服薬していたのは、
      2005年5月〜2007年7月  TC434 100mg(UFT剤)+タガメット200
      2007年7月〜2009年12月 Mobic10mg追加(コックス2剤)
      である。何錠飲んでいたかは忘れた
     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2009年12月 消化管出血(十二指腸浸潤) 黒便で発見
2010年1月  内視鏡クリップ失敗
     2月3日膵頭十二指腸切除術 (十二指腸、胆のう、膵頭、胃3分の1切除)
         肝臓ラジオ波焼灼  (肝臓転移の表面のみ)
         残ったガンは、肺 46mm、両肺に多数
                膵臓 なし
                左腎臓 34mm
         骨シンチ 異常なし
2010年3月26日 ネクサバール開始 毎日2錠
         副作用 手足が角質化 日常生活はなんとか出来たし、山登りもした
2010年12月 肝臓内に星状にガン発生( 肺、腎臓は変化なし、膵臓には発生なし)
         ネクサバールを、スーテントに変える予定で、近々入院 
         血液検査では、肝機能、腎機能を含み、特に悪い点はない    

ガン初発から 8年7カ月 
肺転移から  5年7カ月

現在でも全身に転移があり、徐々に進行している。今、59歳8カ月

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2013年3月2日 追記)

2010年12月3日  スーテント    開始
2012年 2月21日 アフィニトール  開始 肝機能悪化、腎機能OK
2012年 5月22日 ネクサバール2回目開始 肝機能更に悪化
2012年10月23日 インライタ    開始 肝機能やや改善

現在、ガン初発から 10年10ヶ月
    肺転移から   8年10ヶ月
    大手術から   3年 1ヶ月

全身に転移があり、体重減少、体力低下が著しい。今、62歳1ヶ月

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
to top

posted by tamatama at 22:42| 腎ガン 2010年07月14日

平和への願い

ことしの冬、がんが大きくなって消化管出血を起こし
大手術をした。腎臓、膵臓、肝臓、肺に転移しており
結局、十二指腸と膵臓と胃の一部を切除した。

これまでインターフェロンを5年間続けたが、がんは
ゆっくりとではあるが大きくなっていった。
今は、分子標的薬を飲んでいる。
長生きしていれば、いい薬が開発される。
分子標的薬は今、大ブームであと3つくらい保険適用に
なるらしい。

最近の新薬開発は、世界の冷戦構造が終わり軍備への負担が
減った分、新薬開発にもお金が回るようになったからだと
思っている。
平和が長く続くことは、私の命を伸ばすことになる。
私の命だけではない。多くの人の命が救われる。
to top

戻る