「涙もろいペギー」
アルバム「AFTER HOURS」と、
ライブアルバム「5TH LOVE AFFAIR」

「涙もろいペギー」は、アルバム「AFTER HOURS」の2番目に入っている曲です。
軽快なオープニング曲「Lovesick Highway」のすぐ後にあるため、静かなバラード風の曲が一層、物静かな感じを与えます。
また。ライブアルバム「5TH LOVE AFFAIR」にも、この曲が収録されています。

心の中の「涙もろいペギー」

主人公に恋人を奪われた涙もろいペギーは・・・
〜どんな悲しみも 自分のことのように 思って泣くの ・・・〜
〜自分の夢より 人の幸福せいつも 祈ってしまう ・・・〜
と歌われるような、心の持ち主。

恋に破れた主人公のわたしは・・・
〜今度私が生まれるときは あの子のそばにいて・・・・・
きっとなにかしてあげたいの〜
と思い「いつまでも忘れない」と、街を出て行く。

「涙もろいペギー」はそんな二人の、何かをしてあげたいと思う気持ちを 繰り返し歌う、そんな内容の曲です。

アルバム「AFTER HOURS」とライブアルバム「5TH LOVE AFFAIR」

2つの収録曲の違いを一言で言うと、”曲の歌詞を味わい、その雰囲気に引き込まれてしまうアルバム版”、”歌を楽しみ彼女の声を楽しむことができるライブ版”ということでしょうか。何だか、当たり前のことのようですが、そう思って聞くと、2つの収録曲は随分と違います。

まず、テンポがゆったりめなのがのアルバム版。中くらいのがライブ版。何度も、聞いているうちに、口ずさめるようになりました。ライブ版とは一緒に歌えますがゆったりめのアルバム版は、ちょっと苦労します。
アルバム版には「バラード風の心」がギューっと詰まっています。

次に、歌い方もちょっと違います。一つ一つのフレーズに思いを込め、歌詞の語尾に余韻を残すように歌っているアルバム版。一方、ライブ版は、曲の思いを一緒に感じてほしいと訴えるように、しっとりとしかし軽やかに歌っています。

声の雰囲気も、まったく異なっています。WETのアルバム版。DRYのライブ版といったところでしょうか。
アルバム版の「涙もろいペギー」を、少しボリュームを上げて聞くと、しばらくは放心状態!そして、なにか大事なものを見つけたような得した気分に!!

「AFTER HOURS」は、70年代の思い出
「AFTER HOURS」は、82年、「5TH LOVE AFFAIR」は、83年の発売ですが、今、聞いているこの2つのアルバムは、むしろ70年代の頃を思い出させてくれます。
特に、「AFTER HOURS」は、全曲明るく、しかしけだるい感じがあの頃の感覚を呼び起こしてくれます。

シンプルな伴奏、
明るく響くちょっとハスキーな声、
そして洒落たバックコーラス。

お気に入りのアルバム「AFTER HOURS」。一度、聞いて見てください。

(TKN 98/7/20)


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