浪漫派「ETERNALLY」 、再び「恋する瞳」

前回、「恋する瞳」の記事を書いてからも、何度となく、このアルバムを聞きました。アルバム「ETRNALLY」は、私たちに力を与えてくれる何かがあります。

〜淋しさという名の海で めぐり逢う恋人たちは〜
「恋する瞳」の最初のフレーズは、ほかの誰かの語りで始まります。それを聞きうなずいている私。そして〜この恋は夢だと思う〜 と、自分の思いを語り始める時、それまでの私はもう曲の中の「わたし」になっています。

そのまま、飾らない言葉で曲が進む時、私は恋する瞳の「わたし」と一つになって、同じように「あなた」に気持ちを打ち明けています。
〜あなたをこのまま 遠くへさらって行きたい〜 と。

「遠いさよなら」「遠くへさらっていきたい」と言う歌詞が、わたしの世界の空間を超えた広がりを感じさせ、「わたしが一番きれいだった時」と言う時、時間を超えた広がりを、感じさせます。そして、その後、すぐに「二人の素肌が一つになる」「あなたの素肌がみえなくなる」と、時間と距離の短さを感じさせる、そのアンバランスに、緊張感を覚え、そして新たな力を感じるのではないでしょうか。

このアルバムは、何度聞いても飽きない「お気に入り」のアルバムの一つです。(TKN 98/3/8)



「ETERNALLY」のオープニング「恋する瞳」
グランパの収録されている、アルバム「ETERNALLY](88年)のオープニング曲が「恋する瞳」です。アカペラのコーラスから始まるゆったりとした曲。音量を目一杯上げて聞いても不思議と疲れない曲です。

ドラムは、音楽的にはよく分かりませんが8ビートの2回目の強拍が弱くなっていて、その不安定さに心地よい緊張感を感じます。
ギターは、8ビートのシンプルなバッキングで曲の速さは、私の好きな、ややゆっくり目。

ややハスキーな中音の声が飾り気の無い伴奏に乗せて、スピーカーから飛び出してきます。この曲は、そんな彼女の声を楽しめる大好きな曲です。