鏡野町 富西谷 立尾地区 現地訪問
(07.12.5 訪問)

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富村史 第四節 製鉄と木地師
一、富村と製鉄業  
タタラ
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 藩政前の大規模な採鉄遺跡の一つに、富西谷立尾谷がある。立尾部落は旧社村に通じ。山陰と交流する主要道に位置している。霰ケ山の南麓や立尾谷には、いたるところに古い鉄滓が出土している。立尾の本吹谷には特に多くの鉄滓を見ることが出来る。霰ケ山の南端旧社村に通じている社乢(池の乢)にも古い鉄滓を見ることができる。
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立尾で現地の方に話を聞くとともに、近辺を見て回った。

(立尾集落での聞き取り)
1)金くそは、家の畑に転がっている。(一緒に畑へ行き、あぜを掘り返すと、出てきた。下図の金くそ散在地)
2)砂鉄を取った穴が、谷の奥にある。昔は、小道があって行くことが出来たが今は、道が荒れていけない。人が立って入れるくらいの穴だった。(谷へ入って50mほど行ったが、見つけられなかった。)

(現地調査)
この後、気になる地形があったので訪ねた。
小さな川が、流れており、川は花崗岩の砂が堆積している。川出口が赤さび色に染まっている。

富村史に言う、「立尾谷」、「本吹谷」は特定できていない。


川出口 岩が赤い。
この川と余川との出合いに大きな深い渕がある。この渕の底をさらえば
砂鉄が取れたのではないかと勝手な想像!

(08.4.26)




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