白賀渓谷スノーハイク
鏡野町 富村
09年2月1日 曇り 5.5時間

昨年9月に白賀渓谷林道奥から富栄山・乗幸山を目指したが
灌木・根曲がり竹のやぶに阻まれ引き返した。
積雪期ならば、大丈夫だろうと同様のルートをたどり登頂を試みたが
今度は、雪のため急斜面を登ることができず前回到達点よりはるか手前で引き返した。

夏もダメ、冬もダメ!
失意のうちに帰途についた。

参照
白賀川(白賀渓谷)(08.9.12)
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今回は、時間がかかることを予想して1時間早く、8時スタート。
休憩舎から、スキーで林道を登りたかったが積雪10cmと少なく、スノーシューに切り替え。
林道スキーを楽しみにしていたのに、まずここでつまずいた。


林道
奥に来ると積雪30〜50cm


つらら
かなり寒い

10時30分、林道終点から、予定の尾根に取りついてブナ林があるという1136峰南西の峰を目指した。
雪でやぶこぎは不要であったが、次第に斜面を登るのが
難しくなってきた。
スノーシューでつづらに登るが、部分的に斜面が凍っており、登りづらい。


斜面 標高1000m
つづらに登ってきた。


斜面 標高1020m
ギブアップ!

夏は、ここを登ったのだがなあ。
地形図ではあと30m登れば、ややなだらかになっているのに
ここが登れない。

時間があるので尾根を変えて登ることも検討したが
どこも似たような感じである。
谷沿いを詰めるのは、雪の中危険。
11時30分、引き返すことにした。

途中、雪の中でおにぎり昼食。意気が上がらない。


帰り道、林道から見る6m滝
左から右に落ちている
夏には、ここを登った。冬は木々の葉っぱが落ちてよく見える。
こうしてみると勾配は、大したことない。

1時30分休憩舎に到着。帰途についた。


マップ

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付録1

前日に、ザックと、ストックを新調した。
ザックは、オスプレイ タロン33。重量840g。超軽量。使い勝手 よく考えられている。
ストックは、ブラックダイヤモンド トレイルコンパクト。防寒手袋のまま、長さ調整が簡単にできる。


ザックとストック

付録2
スノーショベル
下山時、スノーシューが、雪に埋まって抜けなくなったことが何回かある。
埋まるとびくともしない。雪を掘るのに手では時間かかった。
対策その1)スノーショベル持参。ARVA製 SNOW PLUM CARBON
 380g。高価だが、軽量。
対策その2)スノーシューのヒールバンドに、ひも取りつけ。
足が抜けないときこのひもを引くとヒールバンドがはずれて、足だけ抜くことができる。

スノーショベル
大袈裟のようであるが、足が抜けない恐怖!

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特別付録
山の危険

山へは、ひとりで行くことが多い。
山での危険は、A)道迷いのように起きても時間をかければ対応できるものと
B)転落、滑落、雪崩のように一瞬で生命に危険が及ぶものとがある。

道迷い対策は、十分な下調べ、偵察登山、GPS、そして、おかしいと思ったら
すぐ確認し絶対確実と思えなければ前に進まないといったことで対応している。
たぶんこちらだろうと思って進むことはない。帰りのことを考えて進むので歩みが遅くなる。

転落、滑落対策は、そういう場所へは行かないことを基本にしている。
バランス感覚がすぐれているようにも思えないし、また、年のせいか
「おっとっ、とっと」という時の足の踏ん張りが利かなくなってきている。

雪崩も、そういう場所へは行かないことで対応と思っていたら、先日の上蒜山の
雪崩を見て、知識不足、認識不足を思い知った。これまで、スノーシューで
尾根を歩いていたら大丈夫と思っていた。雪崩は、斜面からおこるものだと。
上蒜山の雪崩は、尾根のスノーシュートレースを起点に起きていた。
危ないところへは行かないと思っていても、危ないところが事前にわからないと
対応できない。道迷いは、小さな失敗のたびに対策を考えて、次第にパニックが
少なくなったきた。しかし、雪崩は、小さな失敗を重ねるといったことでは
すまされない。

雪山の美しさには、魅かれる。その魅力が、次第に山の深いところへ誘う。
スノーハイクという名前を言い訳にして。
上蒜山の雪崩を見て、私の「スノーハイク」に歯止めがいるなあと感じた。

参照
上蒜山・槍ケ峯(09.1.22)

「少年とオヤジの山歩きin岡山」
先行トレースの方のブログです。


上蒜山の雪崩(09.1.22撮影)






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